2014年10月13日月曜日

深山の鱒

未だ見ぬ鱒と秋ヤマメを求めて1泊2日で鳥取へ。

目的の渓を目指し、運転が不安になるほどの山道をひたすら登る。

辿り着いた先は標高も高く、イワナが良く釣れそうな感じ。
”本当に此処に居るのか?”

そんな思いを抱きつつも、時折あるチェイスの主を確認するため先へ進んだ。

しばらく何も反応が無い区間が続く。

そろそろ、移動しようかと思った時、出逢いは訪れた。
小さいながらも、その姿はまさにブラウントラウト。

手早く撮影を済ませ、流れに戻し更なる一匹を目指す。
同じようなサイズがポロポロと釣れ続き、少し水深のある場所に辿り着いた。

少し大きめのMDであるチェプを結び、ゆっくりとリトリーブさせると良い手応えとともにロッドが美しいベントカーブを描いた。
ネットに収まったのは金色に輝く綺麗な一匹。
頬も黄金に輝き、その姿はドラードを思わせる。
体側にちりばめられた二色の点。それを縁取る白には、なかなかの自然のアートだと感じた。

この一匹を最後に、急に水が濁りだし、あっというまに土茶濁りに。

まだまだ奥まで行きたかったのだが、その先は次回に取っておくことにして、もう一つの目的である秋ヤマメを探しに別のエリアへ向かう。

初見の川なので地図とにらめっこしながら、大体の目星をつけ移動を繰り返したが、瀬が多くなかなか良い場所も見つけられず、魚からの反応も無く時間だけが過ぎていった。
日も傾き、此処で最後にしようと入った区間でようやく納得の一尾が出てきてくれた。

ネットに収まったのはヤマメではなく、透明感のある綺麗な夏の装いのままのアマゴであった。
体高のある魚体に流れるような独特のパーマークの個体。
体側にちりばめられた朱点も大変美しい。

秋ヤマメは翌日に持ち越しとなったが、パーフェクトな美魚の登場で、初日を満足して締めくくることが出来た。